教員からカラーリストへ
皆さんから「教員からカラーリストへの転職って珍しいですね。」とよく言われます。
まあ、転職というより退職後のライフワークといった方がいいかもしれませんが・・・
「教員をしながら、よくそんな資格を取りましたね。」と少し、嫌味っぽく言われたこともあります。私も10年前までは同じことを思っていました。
教員という仕事はやればやるだけ仕事があり、楽しくなってくる時期があります。自分に時間的な余裕がある時は良いのですが、結婚、子育て、介護などの時期には、学校の仕事だけに没頭していると、どこかで歪みが出てきます。
そんな職業だと認識していたので、教員が仕事に関係ない趣味(習い事)を持つというのも当時の私には、後ろめたいような気がしていました。
(教員=聖職というイメージが残っている世代なのかもしれません。)
しかし、自分の子どもたちが育ち、家を出ていった時期にぼっかり「空の巣症候群」になり、それと同時期に、同僚の死を体験した頃から、
「教員だから〇〇しなければならない。」とか、周りの評価やイメージに縛られることに疑問を持ち始め、これからの人生について考えるようになってきました。
特に、私にとって、同僚の死は、大きなターニングポイントになり、カラーリストの資格を取るきっかけになったのは間違いありません。
月に1度、福岡のカラースクールに通い、大変ではありましたが、元々、色彩にもファッショにも興味があったので、教職とは全く違う勉強はとても新鮮で、私にとっての癒しとなっていきました。
長い教員生活で力の抜き加減はとても大切で、
「周りの先生が頑張っているから。」
「自分だけ早く帰るのは帰りにくい。」などと、
思いがちですが、人と比べるのではなく、自分に合わせた「抜き」は絶対必要です。
学校の先生になった方は、真面目で良い方が多く、自分を追い詰めてしまうことも
あるので、あまり「良い人、良い先生」に縛られないことです。
現在、私はカラーリストとして、パーソナルカラー診断をしながら、時には人生相談になってしまうこともありますが、それで、お客様が元気になって喜んでくださることが、今の私の癒しとなっています。