(3)私のクローゼット履歴 〜パーソナルカラーとの出会い?〜
40代、完全に「ファッション迷子」になっていた中、あるデーパートで開催される講座のチラシに目が止まりました。
「お洒落のためのカラーコーディネート講座」
チラシの中身を見てみると、パーソナルカラー診断を行なった後、どのような色や服が似合うかアドバイスしてもらえるという講座でした。その当時、このような講座は珍しかったため、高額にもかかわらず希望者が多かったようです。私は運よく受講することができ、ここで初めて「パーソナルカラー」というものにふれることになりました。
(1度目のパーソナルカラー診断)
まだ、その頃、認知度の低いパーソナルカラーでしたが、受講内容からすると今の自分にピッタリな講座だということは理解できました。講師のF先生は、カラーリストと名乗られるだけあって、多色使いの服を着こなし、年齢よりも若く見える素敵な方でした。
デパートの会議室に案内され、窓側に鏡を置いてパーソナルカラー診断が行われました。100色近いドレープを当てられ、F先生が似合う色、似合わない色をチェックされていたように記憶しています。その後、チェックされた色をカラー版のアドバイスシートに清書されたて郵送で送られてきました。私の診断結果は、「V I V I Dビビット」と示してあり、似合う色、似合わない色が、花丸や二重丸、三角、×印で表示されていました。花丸で示してある一番私が輝く色もブルーベース、イエローベースが混在した表記で10個近くあり、私は、ベストな色がたくさんありすぎて、正直、どれが似合うのかわからなくなり、この後、このアドバイスシートが活用されることなく、引き出しの中に長く保管されることになりました。
(2度目のパーソナルカラー診断)1
その数年後、同じデパートに友達と買い物に行った際、イベントでワンコインパーソナルカラー診断が行われていました。エスカレーター前の狭い一角にカーテンをひいて、年配の美容師の先生が診断されていました。前回の診断で、パーソナルカラーを活用できなかったし、ワンコインという魅力に惹かれて、友人と一緒に受けることにしました。友人はブルベ夏、私は、イエベ秋という診断で、イエベ秋の色を実際に見せてもらい、簡単な説明を受けました。イエベ秋の色、レンガ色やオリーブグリーン、ベージュなど、私の好きな色味が多く、普段の生活の中でもよく使って色でした。自分のパーソナルカラー診断でイエベ秋とわかった私は、それからというものクローゼットの中にそれらの色の服を買い足し、
「これで、毎日の服選びに悩まなくていい。」と、満足していました。
ところが、こげ茶色のインナーに辛子色のカーディガン、ベージュのパンツ。まさにイエベ秋スタイルで完璧なはずなのですが、鏡に写った自分の姿を見てもしっくりこない、しっくりこないどころか、肌がくすんで見えるし、老けて見えることに、だんだん気づいてきました。そうすると、せっかく買ったイエベ秋色の服を手に取ることがなくなり、いわゆる「タンスの肥やし」となり、クローゼットにたくさん服はあるのに、毎朝、私が、「着ていく服がなあ〜い。」と言っている姿を連れ合いが見て、
「こんなにいっぱい服があるのに、おかしんじゃない?」と、呆れていました。
2回目のパーソナルカラー診断をしたのにも関わらず、まだまだ、「ファッション迷子」継続の日々を送っていたのです。